成年後見制度改正・面会制限問題・地域福祉充実
有田芳生委員は、成年後見制度の改正に関する意見を求める形で、小澤参考人、根本参考人、山野目参考人に質問を行った。小澤参考人は、今回の法改正が画期的である理由として、後見制度の利用が必要なくなった場合に終了できること、後見人の権限が過剰であった問題が解消されること、後見人の交替が難しいという問題が改善されることを挙げた。これに対し、有田委員は、改正案に対する評価が分かれることについて尋ね、小澤参考人は専門職寄りの改正であると認識していると述べた。 次に、有田委員は根本参考人に、後見人による面会制限の問題を指摘し、実際に高齢者が連れ去られるケースがあることを挙げた。根本参考人は、後見人の権限ではないが、行政や施設の管理権に基づく面会制限が存在することを説明し、虐待対応の観点からも議論が必要であると述べた。 最後に、有田委員は山野目参考人に、制度が真に「終われる」ためには地域社会福祉の充実が不可欠であることを確認した。山野目参考人は、成年後見制度の改革と地域社会福祉の改革が車の両輪であると強調し、社会福祉法の改正案が進行中であり、地域社会福祉の新たな試みとして、意思決定支援や死後事務に関するサービスが重要であると述べた。彼は、法律改正だけではなく、予算や地方公共団体の理解も必要であると指摘し、立法府にも関心を持つよう求めた。
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