欧州政治の多党化・ロシア歴史観
伊藤孝江氏は、欧州の政治状況についての視察経験を踏まえ、ポピュリズムの台頭と多党化の影響を水島参考人に質問した。彼女は、欧州の政治が不安定化している一方で、多様性を反映する必要性も認識していると述べた。水島参考人は、ヨーロッパの多党化が進行中であり、特にオランダでは比例代表制により多様な政党が議会に入ることが容易になっていると説明した。彼は、これが社会の多様な意見を政治に反映させる良い機会であるとし、漸進的な変化が期待できると述べた。 次に、伊藤氏は下斗米参考人に対し、ロシア・ウクライナ戦争におけるプーチン大統領の歴史観が侵攻の決断に与えた影響について質問した。下斗米参考人は、プーチン氏が過去の歴史を深く研究し、彼の歴史観が現在の政策に影響を与えていると指摘。彼は、プーチン氏が自らの立場を中立的に見せるバランサーであるとし、ロシアとウクライナの関係が単純ではないことを強調した。特に、「ナロード」という言葉の誤訳が日本国内での理解を混乱させたと述べ、ロシア人とウクライナ人のアイデンティティについての複雑さを説明した。 下斗米氏は、ロシアの歴史的背景や宗教的要素が現在の状況に影響を与えていることを示唆し、ロシア人やウクライナ人の定義が曖昧であることを指摘した。彼は、歴史を読み直すことで新たな理解が得られる可能性があると述べ、議論を締めくくった。伊藤氏は両参考人に感謝の意を示した。
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