賃金引上げ・自動車整備業問題・貨物運送業改善
里見隆治議員は、物価高騰に伴う賃金引上げの重要性を強調し、自動車整備業と貨物運送業に焦点を当てて質問を行った。特に、自動車整備業では、労務費の転嫁率が低く、損害保険会社との価格交渉が困難であることが問題視された。国土交通省は、事故車の保険修理に関する情報提供窓口を設置し、784件の情報が寄せられたが、価格交渉に関する問題が多く報告されている。 里見議員は、国交省が寄せられた情報を金融庁や公正取引委員会と共有し、損保との対話を進めていることを確認し、具体的な取組状況を尋ねた。国交省は、情報を匿名化して損保に提供し、適切な価格交渉を促進するための指針を策定したことを説明した。特に、作業時間の実態に基づく価格請求が重要であり、標準的な作業時間が実態に即していないとの指摘があることを認識していると述べた。 次に、里見議員は貨物自動車運送事業についても言及し、トラック運送業界の賃金水準が全産業平均より低いことや、価格転嫁率が低い現状を指摘した。国交省は、トラック運送事業の労働条件改善に向けた取組を進めており、標準的運賃の周知や監視体制の強化を行っていると説明した。また、昨年の法改正に基づく多重取引構造の是正に向けた検討会が開催されていることも報告された。 里見議員は、トラック運送事業における多重取引構造が賃金低下の一因であると指摘し、国交省に対策を求めた。国交省は、実態調査を行い、商慣行の見直しや悪質事業者への対策を進める意向を示した。 最後に、里見議員は国交大臣に対し、トラック運送業の活性化に向けた決意を求め、大臣は現場の声を重視し、適正な取引環境の実現に向けて全力で取り組むと答えた。議論は、今後の法的整備や業界全体の周知を強化する必要性に結びついた。
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